2010年4月22日木曜日

初心者のための練習案内 2

未読の方は「初心者のための練習案内 1」からお読みください。

前回ゴム弓練習まで進みました。
今日は、いよいよ本物の弓を使う練習に移ります。

・素引き(すびき)
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矢を番えずに直接に手で弦を持ち弓を引きます。

この練習は射法八節を身につけるためのものです。
「徒手とゴム弓でさんざん八節の練習はしてきたから大丈夫」と思いますか?
いやいや、それが実際に弓をもってやってみるとなかなかうまくはいかないのです。

最初は初心者用のごく弱い弓を使って練習するのですが、それでさえ強く感じるはずです。
もちろん筋力も要因ではありますが、それだけではありません。
屈強なラグビー部員や柔道部員が来たとしても女子用の弓でさえまともに引くことはできないでしょう。
それは技術がないからです。
素引きでは力でなく技で弓を引くための基礎を身につけるのです。

たとえば「手の内」といって弓を左手で握る技術はこの段階で十分に練習してください。
週に三回の練習として、2週間程度は素引きに費やします。
素引きに十分慣れる頃には5月の半ばくらいになっているでしょうか。

さて、いよいよ次は矢を番えて引く練習ですので、ここで弓具店へ行って「ゆがけ」を買いましょう。
初めて自分の道具を持つことになりますね、期待が高まります。


・巻藁前(まきわらまえ)
矢を番えて練習すると言ってもいきなり的に向かっては引けません。
最初は「巻藁」といって藁を固めたもので練習します。
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ここに来て、初めて弓道の難しさを知ることになると思います。
今まで徒手やゴム弓や素引きで身につけてきたはずのことがまったくできなくなってしまう。
それほどに矢を番えて引き放つということは難しいものです。

最初は怖いかも知れません。それが当たり前です。
バンバン中る先輩も最初はみんなそうだったのです。
基礎を繰り返し練習すれば必ず引けるようになります。

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巻藁には十分な時間をかけましょう。
目安としては一ヶ月ほどですが、上達の具合によって短くもなり長くもなります。
仮に他の人より時間がかかっても落ち込んだりする必要はまったくありません。
この段階でのほんのわずかの遅れなど長い目で見れば差はないも同じです。

巻藁は初心者専用の練習というわけではありません。
すべての弓道家は生涯巻藁から離れず己の射型を確かめます。
それほどまでに重要なものなのです。


さて、次回はいよいよ「的前」です。
この時のために今まで練習してきたと言って過言ではありません。

2010年4月21日水曜日

三種の神器


我が部室に三種の神器がある。

一、電気ケトル
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水を入れてスイッチを押すだけでお湯が沸く。
すごくない? 二十一世紀が来るとはこういうことか。
 弓に巻く籐を柔らかくしたり、的貼りの糊をとくために湯を沸かすのが本来の用途。

もちろん、お茶は常備している。
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アールグレイに桜の花びらを浮かべてみた。風流。


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時にはカップラーメンが部員の命をつなぐこともある。
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二、電気ストーブ
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部室はコンクリートブロックの壁で断熱材などが一切はいっていないため冬は極めて寒い。
寝たら最期というくらいに寒い。
それでもストーブなら・・ ストーブならきっと何とかしてくれる・・!
ということで秋から冬にかけては欠かせない一品。
前にいると暖かい。近づきすぎると服が焦げるので要注意。

このストーブは昔の部員が寄贈したもので十年以上ここにいる。
かなり古い。壇ノ浦合戦の際に安徳天皇とともに海に沈んだものをその部員が引き揚げたという。


三、電気テレビ
ビデオデッキ付きテレビ
アンテナはつながっていないのでテレビ番組を見ることはできない。
日本選手権のビデオを見たり、自分の射を撮影したビデオを見たりして弓道の研究をする。
たまに、たまに違うものが映ってたりするけれど、それは研究の合間の息抜きなのです。
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ほんとです! 「八連鎖以下は連鎖とは呼ばない」とか言いません!
ばよえーん

2010年4月20日火曜日

初心者のための練習案内 1

4月も半ばになり、我が部でも何人かの新入部員をお迎えしています。
もちろん「授業が落ち着いてから部活のこと考えよう」という人もいるでしょう。
GWが明けてから、あるいは6月くらいから入ってくる部員もけっこういます。それでも全然遅くありません。

今日は迷える子羊たちのために、初心者がどんな練習をするのかを紹介します。
「弓道って難しそう」とお思いのあなた! 誰でも最初は初心者なのです。怖れることはありません。


・徒手練習
弓道には「射法八節(しゃほうはっせつ)」といって、弓射を八つの動作に分解して教える型があります。
最初はこの八節を覚えることから始めましょう。

まずは、手に何も持たずに型を繰り返し練習します。
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この段階では八節の名称や弓道の用語を覚えることも大事な学習です。
たとえば、射法八節に「足踏み(あしぶみ)」といって、足を身長の半分ほど踏み開く動作があります。
ここでその名称を覚えておかないと、後になって困りますよ。
「そこでもう一度足踏みしてみて」と言われて、その場で行進を始めるという笑い話を作ったりします。


・ゴム弓
徒手練習で八節の動作を覚えたら、ゴム弓という練習に移ります。
これは弓を模した握りにゴムが張ってあり、実際の筋肉の使い方を学ぶことができる優れものです。
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この練習は八節の再確認と筋肉の使い方、「離れ(はなれ)」の感覚をつかむことが眼目です。
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週に三回の練習として、2~3週間は徒手練習とゴム弓に費やします。
ここで基本となる八節をしっかりと覚えてください。


どんなスポーツももそうだと思いますが、最初に基礎をきちんとしておくと後の上達が速いのです。
さて、この頃になると、早く弓を持ってみたいなぁとウズウズしていることでしょう。
ゴム弓練習を数回こなしたあとは、いよいよ本物の弓を使う練習(素引き)も始まります。


次回はその「素引き」と「巻藁」をご紹介します。
一気に弓と矢を使って射る練習まで進みますので心の準備をお忘れなく。

2010年4月14日水曜日

初心者のための弓道具購入案内 3

「初心者のための弓道具購入案内 1」
「初心者のための弓道具購入案内 2」
もあわせてお読みください。


シリーズ第三弾です。
お金のかかる話ばかりですみません。
基本として購入する道具については今回が最終回です。


・矢筒(やづつ)
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矢は使わないときは矢筒にしまいます。
これは必要なものなので矢を買う時に一緒に揃えましょう。

学生はレザー製のショルダー型(写真左)が安価で丈夫で持ち運びにも便利です。
3,000円~3,500円
写真中央はFRP製で21,000円
写真右は籐製で30,000円~

さらに高級品になると桐、桜皮、黒檀など様々な素材のものがあります。
趣味の世界ですので中には何十万円という矢筒も・・ 大学生には無縁ですね。

そうはいってもレザー製矢筒にも趣味を発揮するチャンスはあります。
カラーバリエーションは何種類もあるので気に入ったものを選びましょう。
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キーホルダーをつけてオリジナリティーを主張するのもよくある方法です。

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これは三十三間堂のお守り。
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・弦巻(つるまき)
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試合や審査の途中で弦が切れたらどうするの?
そんな時は慌てずに予備の弦に張り替えます。
その替弦(かえづる)を持ち歩くための道具が弦巻です。
これがないといざという時にとっても困ります。ぜひ揃えましょう。

プラスチック製(写真左)なら約600円。
かわいらしい和紙製(写真中央)や、ちょっと高級な籐製(写真右)などもあります。
和紙製は1,500円弱。籐製は1,500~3,000円というところです。

好みのものを買うのがいちばんです。愛着がわきますしね。
CD一枚分と思えば和紙製や籐製も手が出るでしょ?
中には何万円もするような籐の高級品もありますがそれは趣味の世界です。


・ギリ粉入れ
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絶対に必要なものというわけではありません。
通常は部の備品として用意しているギリ粉入れで用は足ります。
しかし、ひとりで稽古や審査に行く時などは一個持っていると重宝します。

プラスチック製(写真左)の安価なもので約500円。
水牛角製(写真右)で約1,500~3,000円。

工芸的な品も色々とあって選ぶ楽しみがあります。
バイトして余裕があれば、というところですね。
ギリ粉入れを弦巻に提げて持ち歩くと弓道家っぽくなります。
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いかがでしたでしょうか?
ご紹介したとおり、弓道の道具は普及品から高級品まで揃っているのが特徴です。
もちろん普及品だからといって実用に問題はありません。
一方で、趣味的な高級品はやっぱり憧れとして存在します。
弓具店に行くとたくさん高級品が並んでいて「いつかは買いたいなぁ」と夢を見るのです。
機会がありましたらそういう趣味の品もご紹介していきたいと思います。

大会うらばなし

どうも、日誌に続き登場の菅野です。少数派の女子のうちの1人です(笑)
今回は先日の結果報告のおまけ、ってことで、裏話を少々!裏でもないですが。(笑)
いつものような面白い話ではないですけど、雰囲気だけでもみなさんに伝わればうれしいです。
朝9時に埼玉・草加市の松原団地駅に集合です。私たちはスーツでしたが、袴の集団もいましたよ。
獨協大学さん、すごく広いです。グラウンドもまた広くてすごくきれいでした。そして散り始めた桜が私たちを迎えてくれます。
控室に入って着替えて、開会式へ。
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試合前はみんなリラックスムード。談笑中。
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時間になりました。いざ出陣!あれ、鶴見くん(2年)、眠い?(笑)
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弓を引く姿は、男女かかわらずカッコよく見えるものです。私も高校弓道部入部のきっかけも、そうでした。
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本当は的側から写真を撮りたかったんですけどね。
桜が散っていく中で弓を引く様は、きっといい1枚になっただろうなあ・・・
試合が全て終わって、元のスーツに着替えて、みんなで駅まで戻って、解散!
1日お疲れさま。
試合はすごく緊張します。でも、そんなことも忘れるぐらいの集中力がつけばきっと大丈夫!
自分の射に自信がつけば、緊張しないのかも・・・。
残りの大学・弓道生活で、もっと極めていけたらいいなと思います。
18日は女子個人戦です!実は私が出場選手なんです。今週はいっぱい練習しなくっちゃ!
ではでは、またいつか。
3年 かんのでした。