2010年7月5日月曜日

危険防止ということ

ヨコヤマです。

新入生が的前練習を始めました。
いよいよ楽しくなってきますね。見ている方も楽しみです。

時おり、弓道部での事故のニュースが報じられる。
昨年も高校アーチェリー部での死亡事故があった。
もちろん、事故は滅多にあることではありません。
滅多にないからこそ、いざ起きたときはニュースになってしまう。
そして弓道は危険だというイメージを世間に植えつけてしまう。
これは非常に不幸なことです。被害者にとっても加害者にとっても。そしてすべての弓道家にとって。

一年生が巻藁・的前を引けるようになって自主練をしたいという時、ある時期までは上級生抜きでの行射は禁止です。
また、許しが出るまでは大前・落に立ってはいけません。
これは必ず守って欲しい 。

今の的前の矢は矢尻が平題・板付といって割と安全な形状をしている。
至近距離で急所に当たらなければ大事故にはなりにくい。
(いや、小事故だってダメなんですけど)
僕が学生の頃は埋め込み式といって非常に鋭い矢の根が許されていたんです。今でも部室の大筒には残っていると思いますが、学園祭の射的以外では使用厳禁。

 弓道でもっとも事故が多いのは巻藁です。
これは矢先も椎の実型で尖っているし、近距離で見ている事が多いから事故の際は大怪我につながりやすい。
 特にうちの射場の場合、巻藁を置く位置には細心の注意をはらってください。
巻藁の矢は上にそれる場合があることを考慮して、後方に人が通らない場所を確保しましょう。

危険防止は、射技指導以前のもっとも基本ですから、よくよく考えてください。
射手の右前方には決して立たないとか、矢取の際は射場の声を待ってから入るとか、道具はいつも点検して破損の怖れのないものを使うとか。
基本さえ守っていれば弓道は野球やサッカーよりもずっと安全な競技だと思います。

この項、次回に続きます。

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