2010年4月8日木曜日

初心者のための弓道具購入案内 1

webのアクセス解析をしていると、「弓道 道具 購入」とか「弓道 初心者 費用」などの検索ワードで当サイトにたどりつく人が多い。
やはり初心者にとってそこは心配ですよね。なんか弓道ってお金がかかりそうだもんね。

結論から申し上げると、弓道はお金がかかります。
しかし、よく考えてみるとタダでできるスポーツというのはないですよね。
テニスでも野球でも初めて道具を揃えるのにお金がかかるのは同様です。
問題は「どれだけかかるのか?」ですよね。

弓道をやるにあたって絶対に必要な道具は
・弓
・矢
・ゆがけ
・弓道着
です。

「ゆがけって何?聞いたことないよ、高いんでしょ?」
まぁまぁ慌てないで
では、上記の品々がいくらくらいするものなのかを順に見てゆきましょう。


・弓
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一般に学生弓道で使われる弓は4万円前後というのが相場です。
高いとお思いですか? ご安心ください。弓は必ず個人で買わなければいけないというものではありません。
我が部では初心者用から習熟者用までの弓を備品として用意していますのでそちらを使うことができます。

もちろん、弓道にのめり込むにつれて個人の弓を欲しくなることもありますが、それは一年後くらいの将来の話です。それまでにバイトしてお金を貯めるのもよいでしょう。
どちらかというと当部では卒業まで自分では弓を買わないという部員の方が多いかも知れませんね。


・矢
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これは個人で買う必要があります。
なぜなら矢は腕の長さや弓の強さに合わせて人それぞれ適したものが違うので、一律に部の備品として用意することができないからです。

矢は高級品になると目が飛び出るような値段のものもありますが、初心者は高い矢を買うべきではありません。
初心のうちは矢が的まで届かなかったりして傷つくこともあります。最初のうちは普及品で十分です。

矢は六本組で求めます。六本で約15,000円です。
同時に矢筒(矢をしまう入れ物)も買いましょう。3,500円くらいです。


・ゆがけ(かけ)
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射手が右手に何かをはめている写真を見たことがありますか? あれが「ゆがけ」です
右手を保護するグローブですね。鹿皮でできています。

これだけは絶対に個人で買わなければいけません。
「かけがえのない」という言葉がありますが、この語は「かけは大事なもので取り替えがきかない」というのが語源だという説があります。どんなに上手な射手でも他人のゆがけを借りては満足に射ることはできません。

学生用のゆがけは15,000円~20,000円というのが相場です。


・弓道着
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上衣、帯、袴、足袋の四点セットです。
これも個人で買いましょう。せっかく弓道部に入ったのだから憧れの袴は新しいものが欲しいですよね。

上衣 約2,500円 
袴 約6,000円
帯 1,500~3,000円
足袋 1,000円

上衣と足袋は洗濯用の替えもあった方がいいかもですね。
あ、あと女子は胸当てといって弦から胸を保護するものが必要です。400~700円


ここまでで

矢 15,000円
矢筒 3,500円
ゆがけ 15,000~20,000円
弓道着 約12,000円

合計で45,000~50,000円ということになってます。

5~6月くらいにゆがけと弓道着を購入し、7月くらいに矢を購入するというのが平均的な新入生のパターンです。


たとえばテニス部に入った場合には
ラケット 15,000円~20,000円。 シューズ6,000円~10,000円。 ウェア5,000円~10,000円。
合計4万円前後というところですが、どうでしょう? 弓道って高いですか?

そうそう弓道の道具は、ゆがけにしろ矢にしろ、一度買うと卒業まで使えることがほとんどです。
もちろん道具に凝るのは趣味の大きな楽しみのひとつですから、よいものが欲しくなることもあるでしょう。
たとえば、多くの部員は途中で矢を買い足します。やっぱり物足りなくなるんですよね。
ただ、それもどのスポーツだって同じだと思います。
テニスだってよいラケットは何万円もしますし何本もラケットを揃える人もいるでしょう。


繰り返しになりますが、弓道はお金のかかるスポーツです。
特に道具趣味という要素もありますから、凝り始めればいくらでも高級品の世界が待ってます。
(そういう道具もいずれあらためてご紹介します)

一方で、弓道の道具は大切に扱えば長持ちするものも多いです。
愛着をもって道具に接することはとっても大事なことです。
次から次へと道具を買い換える人は下手な人ですね。

我が部の部員は富豪の子女というわけではありません。
サイゼリヤは行くけど、ロイヤルホストは高いなぁというレベルの庶民です。
日本中の弓道部員がそうなんですよ。


次回は消耗品や付属品などの紹介をしたいと思います。
これらはランニングコストですが、個人で買う必要はないものです。

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