2010年4月13日火曜日

初心者のための弓道具購入案内 2

「初心者のための弓道具購入案内 1」もあわせてお読みください。


前回、弓・矢・ゆがけ・弓道着の購入について説明しました。
今回は消耗品の紹介をします。


・弦
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弦は消耗品です。
素材は色々ありまして、現在の主流はケブラーというアラミド(合成繊維)です。
他にもファストフライト、ザイロン、テクノーラなどの合成繊維弦があります。

日本古来の弦は麻が原料です。竹の弓に麻の弦をかけて引くと、実によい発射音(弦音)がします。
しかし、これは学生にはあまり用がないですね。理由は価格。
麻弦は一本1,000円~2,000円という値段。だいたい300射ほどで切れます。一回の練習で40射するとして、えーと・・8回しかもちません。週に三回練習したらひと月に3,000円以上の弦代になってしまいます。

合成繊維の弦は一本350円~。高級品でも800円くらい。
麻弦と比べるとかなり長持ちです。

これは部の備品として用意していますので、個人で購入する必要はありません。
ただし、趣味として個人で買う部員もいます。
材質や製法によって感覚や性能が違うのです。
色々と試してお気に入りの弦を見つけるのも楽しいものです。


・握り革
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読んで字のごとく、弓を握る部分に巻く革です。
主に鹿皮製。牛革などもあります。
長く使っていると汚れたり破れたりしてくるのでそうなったら交換しましょう。
握り革を上手に巻けるようになることは弓道家の嗜みのひとつです。
一枚350円~600円くらい。部の備品として用意してあります。

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色の種類や柄物など弓具店に行くと目移りするくらい多くの種類があります。
握り革は個人の好みを発揮するチャンスなので、好きなものを自分で買うのもよいでしょう。
弓具店に立ち寄って何も買わないで店を出るのってなんか気が引けますよね。
そういう時に魔除けとして買うのに手頃な値段なので、気がつくと手元に何枚もたまっていたりするのです。


・ギリ粉
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ゆがけの親指につけて滑り止めにする粉です。(写真がわかりにくかったらゴメンナサイ)
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松ヤニを熱して油分を抜いたものです。
ゆがけにつけてこすると「ギリギリ」と音がします。だからギリ粉。
たっぷり入って100円。高級品でも300円。部の備品です。


・的
消耗品というのとはちょっと違いますけど、中れば穴があくからここで紹介します。
的枠はひとつ1,500円くらい。杉や檜の木でできています。
だんだんボロボロになってくるので、定期的に新しい的枠を買いますが、もちろん部の備品です。
さすがにこれは個人で買う部員はいませんね。

的紙は穴が開いて音がしなくなったら貼替えます。
的貼りといいまして弓道部員の大事な大事な仕事です。
どこの弓道部にも的貼りの上手な人がいて尊敬の対象になっています。

一般に弓道の的といって想像するのはこの模様
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これは「霞的(かすみまと)」と言います。

大学の試合ではこういう的も使います。
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これは「星的(ほしまと)」と呼びます。


次回は、矢筒など個人で買うその他の道具を紹介します。

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