2010年5月31日月曜日

弓を続ける人の共通点

ヨコヤマです。

うちの部も、創部から二十年以上経って何十人いう卒業生がいるんですけど、そのうち社会人になってからも弓を引いているという人はごく少ない。
今きちんと稽古している人は何人いるんだろう? 十人に満たないかもしれないですね。

「弓を引きたい!」と思っている人はけっこう多いんだが、その後に「だけど・・」という言葉が続く。
仕事、子育て、近くに道場が無い・・残念なことだけど、それぞれの事情もある。

その中で、卒業しても続ける人にはいくつかの共通点があると思うようになりました。
二つ挙げるなら
1 学生のうちから道具に興味をもつ人
2 学外の道場によく通う人


1
道具に興味をもつ人というのは絶対条件のような気がします。
たとえば、わかり易い例でいうと個人の弓を買うか否かは大きく影響してますよね。
(もちろん弓を買った人全員が続けるというわけではないんですが)

あとは、道具を高級品に買い換えるとかも判断の目安ですね。
矢筒とか弦巻とか弓巻とか、そういうのって弓や矢やカケと違って高級品だから中るってわけじゃない。
いうなれば趣味の道具なわけです。
学生のうちから趣味的な方面にお金をかける人は続くような気がします。

僕が使っている道具を見て、「それっていくらくらいですか?」とか「竹弓って扱い方は違うんですか?」とか「弓の銘って他にどういうのがあるんですか?」とか、色々と質問してくる子もいれば、まったく無関心な人もいる。
こういう差がなんか関係するのかなって思ってます。


2
学生のうちは、大学の道場で引いていれば学外に通う必要はないですよね。
たとえば学校が使えない日であったり暇な休日であったり、誰かを誘ってあるいは自分ひとりで公営の道場に行って練習するような人は将来も続く可能性が高いと思います。
 誰かに誘われれば行くという人はたくさんいるんですけどね、自主的に行くというのがポイントかなと。

部活でみんなとワイワイするのが好きってだけじゃなくて、弓を引くことそのものが好きってことなんでしょうね。
あとは、一般の人にまじって引くことに学生のうちから馴れておくっていうのもいいことですよね。


まあね、学生時代とても熱心で段位もあがって、この子は続くかなと思っても卒業と同時に離れてしまったりして、一概には言えませんけどね。

ただ、弓道というのは年をとってもできる趣味です。
町の道場には「学生の頃にやっていて◯十年ぶりに再開しました」って人がたくさんいる。
だから、今は離れていてもいつかまた出会うってこともあるかも知れません。
一度楽しさを知ったらずっと忘れられないんです。それだけの魅力があると思います。

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